〒970-1144 福島県いわき市好間工業団地16-13
JRいわき駅より車で7分 いわき中央インター高速出口より車で5分
GW休暇期間4/27~4/30、5/3~5/6となります。お客様にはご迷惑をお掛け致しますが何卒宜しくお願い致します。
※ページ最下記に簡易的にまとめた対策方法があります。
①摩耗が早い
摩耗は状態により対策方法が変わります。代表的な状態をこちらでご紹介いたします。
フランク摩耗(逃げ面摩耗)
・塑性変形(そせいへんけい)
塑性変形とは主に工具に押し付けられる力が働き、変形した形がそのまま保持される状態の事を指します。主に切削条件の不一致により発生する状態です。切削条件全てを低く設定してください。また、乾式であれば湿式に変更し、工具の温度上昇と、切削抵抗を下げてください。耐摩耗性工具、耐熱性工具に変える事で対策は出来ますが、効果は低いです。
②旋盤チップの刃先に欠けやチッピングが発生した。
使用済みの切削工具の状態は欠け、チッピングのどちらか、または両方だった場合、さらに対策は変わってきます。
チッピング
欠け(欠損)
上記内容で対策出来なかった、または欠損のみが発生している場合、送り量を下げてください。切削工具での対策方法はホーニングを大きくし、接触面積を増やし力の分散を行う。材種を靱性の高いものに変更し切削抵抗を下げる等があげられます。大多数の欠損はこれまでの手法で解決可能ですが、もし解決しない場合はホルダーや機械の剛性によるものです。それらの見直しをして下さい。
旋盤チップの欠け、チッピングの原因は様々です。ご質問、ご相談ございましたらお気軽に根本製作所までご連絡ください。
切削工具を使用する中で、最もお客様からの問い合わせが多いものの一つは摩耗に関する事です。摩耗対策については様々な方法で対策が可能であり、当社でのそれぞれの対策について紹介いたします。
・母材の変更
基本的に母材の多くはその用途に合わせて成分比率が変わります。一般超硬の場合結合剤の比率が多き程靱性が上がり、少ないほど硬度が増加します。硬度が高いほど一般的には耐摩耗性に優れると考えられている為、現在使用している工具の成分について詳しく調べる必要が有ります。また切削が断続加工なのか、連続加工なのかによっても大きく変わってきます。安易に硬度が高いものを選ぶと欠損します。連続加工時は硬度の高いP種やCBN等をお勧めいたします。さらに硬度の高い一般超硬以外の材種をお探しの方は下記リンクよりお探しください。
・コーティングの変更
コーティングの種類の多くは耐摩耗性向上のために製作されております。使用用途、ワーク材に合せてコーティング材種を変更するのが一般的です。樹脂プラスチックなどで多く用いられるのがダイヤモンドコーティングなどがあげられます。現在お使いの切削工具のコーティングについて調べてみてください。
・工具形状の変更
切削工具の形状変更による耐摩耗性向上を図る方法もございます。代表的な対策としては砥石目の変更、鏡面処理、逃げ角やすくい角の変更などがありますが摩耗と一言で言っても摩耗の種類には様々なものがあり、摩耗の種類によっては真逆の提案をする場合もあり、安易に対策を打つと成果が得られません。当社の技術にご相談いただければ適切な形状のご提案が出来ます。