ここでは切削条件に関する基礎知識のご説明をいたします。
・切削速度
切削時の加工速度。一般的には(m/min)で表記。
→切削速度を速くすると加工時間は短くなるが、切削温度が上昇
して工具の寿命は極端に短くなる。
※切削速度を20%上げると工具寿命は1/2に低下すると言われる。
・送り量
被削材が1回転した時に工具が進む量。
→送りを大きくすると加工効率は向上するが、面粗度は粗くなる。
・切込み量
切削時の切り込み量。
→切り込み量の変化は、寿命に直接的な
影響を与えないとされる。
→極端に切り込み量が小さくなると
コスリ現象により寿命は低下する。
→使用設備の動力が許す限り切込み量を
大きくする事が最適とされる。
・連続加工
切屑(切り粉)が連続的に排出される状態が続く切削。
→常時、被削物に切れ刃が接触している加工。
・断続加工
切屑(切り粉)が断続的に排出される切削。
→加工面に切り欠き部などがあり、断続的に接触している加工。