エンドミルは主に横方向の加工に適した工具です。主に外形形状を加工するのに用いられ、複雑で細かい切削に適しております。
エンドミルの材種で多く扱われているのはハイスと超硬になります。ハイスは主に材料費が安い為、少量の加工に最適だと言われてきました。しかし、ハイスは超硬工具に比べ、耐熱性能があまり良くない為、工具の製作難度が比較的に上がります。そういった経緯から、ハイスの製作をする企業が減り、ハイスの加工費が値上がりしている現状にあります。弊社でも基本的には再研磨以外のハイスの依頼をお断りしております。
反対に超硬の場合基本的にハイスよりはまだ高値ではありますが、加工費が安定しており、加工費による値段の上昇はあまりありません。切削条件を見てもハイスより超硬の方が高い水準で切削する事が可能で(一部では10倍)大量生産に向いていると言えます。近年ハイスから超硬へと移行するお客様が増えており、弊社でも基本的には超硬でのご提案となります。
低刃の種類は主にスクエア、ボール、ラジアスに分類されます。
スクエアは再研磨のしやすい形状で、比較的安価に再研磨する事が可能です。
スクエアエンドミルは汎用性の高い工具でもっとも一般的なエンドミルです。様々な用途でご利用が可能で、先端がテーパになっている為、縦方向の加工も可能です。切削する際は取り代、切削条件などによって刃の数を変更する必要が御座います。また、エンドミル径中心に油通しの穴があるエンドミルの場合、縦方向への研磨は困難ですので事前にご確認ください。主に刃の数が少ないほど切込みが良くなり、刃の数が多いほど安定します。
ボールは曲面加工に用いられる工具です。
ラジアスはピックフィード加工、R加工に用いられる工具です。主にワークの平面の角を残すような加工に用いられます。
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