①加工中の寸法がばらついてしまう。
寸法がばらつく原因は主に切削工具の不一致、ホルダーや機械的要因に属します。切削速度を下げ、送り速度を上げてください。切込み量で対応は基本的には出来ません。その場しのぎの対応です。機械状況をお確かめの上、解決に至らなかった場合、工具での解決をいたします。
切削工具を修正して治る場合は主に
・切削工具の精度が悪い
・切削抵抗が大きい
為に発生する現象です。対策としては
・刃先コーナーRを小さくする
・ホーニングを小さくする
・ブレーカーが無い場合、ブレーカーを作る
等が対策となります。
②仕上面粗さが悪い
溶着が見られる場合、湿式にして下さい。それで効果が見られない場合切削速度を上げて対応してください。ゆっくり削りたくなってしまいますが、長時間同じ場所にいる事で、被削材が熱を持ってしまい、溶着につながる可能性が御座います。
ビビりが発生している場合は切削条件全てを遅く、小さくしてください。ビビりは機械の要因も含まれますので、昨日まで出来ていた場合は機械の方を疑ってみてください。
仕上面粗さを向上させる手段は工具側では非常に難しいです。コーナーRを大きくすることで切削滞在時間を延ばし、綺麗にすることは出来ます。R0.4以下で加工を行っている場合、効果は大幅に上がる可能性が御座います。
その他面粗さは工具屋ならではの特殊なご提案もございます。ぜひ一度ご連絡ください。